家庭教育支援協会
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私たち親子の言葉の楽しみ

先月の終わりに詩人のまどみちおさんの訃報が入ってきました。104歳でした。私の娘と息子の二人の子育ては、まどみちおさんの作品でお世話になることが多くありました。絵本、童謡、学校の教科書など子どもを育てていく中で多くの作品に出合い、魅了されました。
 
子どもたちが赤ちゃんだった頃は、「ぞうさん」を歌いながらベビーマッサージをしたり、少し大きくなった時には、「やぎさんゆうびん」を一緒に歌ったり。エンドレスな歌詞に子どもは面白さを感じたのでしょう。幼稚園の帰り道にずっと歌い続けて帰ったこともありました。小学生になると、国語で「くまさん」に出会いました。子どもは、なぜか黙読するのではなく、音読で私に読み聞かせてくれるのです。私の夕飯を作る背中越しに良く音読をしてくれました。さらに娘は弟に一生懸命読んで聞かせるので、文字を読めない弟は、自然に耳からそれを覚えるのです。何度も何度も読んで聞かせてくれるので、皆が暗唱できるようになりました。黙読や、親が読み聞かせるものとは違い、子どもの伸びやかな声で優しい温かい言葉で綴られた作品をきくのは、大変感動的なものです。子どもの成長を知るだけではなく、子どもの世界観を一緒に体感できる幸福な時間となりました。
 
まどみちおさんの作品は、文字で読むよりも、声にだし、耳で聞き、体感して楽しむものが多くあったように思います。今では二人の子どもたちは、成人しすっかり大きくなりましたが、いまだに誰かが一節を頭出しすると、誰ともなく、それを続けます。そして顔を合わせて、笑っています。作品が体にしみわたっていて、口にしていくうちに優しい気持ちに変わるのでしょう。今もなお、作品は、親子のコミュニケーションツールになっています。
 
子どもたち自身も、以前は意味など考えなく、言葉の響きに面白さを感じていただけでしたが、大人になって、改めて言葉の意味や作品の奥深さに気づいたのでしょう。作品について、「この言葉の使い方面白いよね」「この一節はすごく深いよね〜」などと、子どもの視野と大人の思考で話せるまでに成長し、親子で振り返っています。いつしか子どもたちが親になったときに、それが受け継がれたら、それは素敵な家庭教育になるのではないかと思います。 
 
子どもの言葉は、文字を目で追うだけではなく、耳から聞くだけではなく、心で感じて育むことが必要です。そのために、親の声を聞かせる読み聞かせも大切ですが、子どもが声を出して読むことも欠かせません。特に優しい温かい言葉を声に出すようにさせます。そうすると快不快の言葉の違いを体で感じるようになります。良い言葉は発すると、気持ちがいい。逆に悪い言葉は、自分にとっても不快に感じます
また声に出すことは、とても勇気のいることですが、声に出すことに慣れていると、自分の気持ちを素直に出せるようになります。
そのような子育て成果でしょうか? 娘は大学時代に、言葉のサービスについて、研究したこともありました。どのような言葉を言われたら幸せに感じるか、購買意欲を持つかというようなものでしたが、興味は「言葉」であり、声のかけ方の「音声」です。息子は、自分で趣味のバンドで曲を作って歌っています。声や音に言葉をのせる楽しみを見出しているのでしょう。二人の興味の中に、子どもの頃の体感が影響しているように思います。
そのような経験から子どもの頃の言葉の体感は、子育て、家庭教育に欠かせないものと感じ、現在私の課題として取り組み、「言葉のワーク」として講座で提案させていただいています。子どもだけではなく、大人にも言葉のもつ「癒し」の再発見をしていただく機会になっています。
 
まどみちおさんに心からご冥福をお祈り申し上げます。そして遺してくださった作品を大切に伝えていきたいと思います。
 
 
松本美佳
 
 
家庭教育アドバイザー 家庭教育師
家庭教育支援協会 理事
自然療法治療室 松本鍼灸接骨院 セラピスト
ナチュラルセラピースクール M's touch 主宰
http://mstouch.net/
日本アロマコーディネーター協会 チャイルドケア本部講師
http://www.childcare-jp.com/


<今後の予定>
2014年 4月〜 八洲学園大学公開講座 
チャイルドケア講座 子どもの成長に合わせた「母育て」編 開講
2014年 5月〜 八洲学園大学公開講座 
チャイルドケア講座 自然療法で育児育母eラーニング編 開講