家庭教育支援協会
トップページお問い合わせサイトマップ

コラム

  • 私たちの理念
  • わたしたちについて
  • お知らせ
  • 活動報告
  • これまでのあゆみ
  • これからの活動
  • 会報
  • コラム
  • リンク

学歴フィルターの一方で

 先日、高校の進路課の先生からお話を聞く機会がありました。
子どもたちに、大学選びの際にはトップ校や有名大を目指すように指導しているそうです。
なぜなら、「日本はまだまだ学歴社会だから」だそう。

 20年ほど前から就職情報サイトが増え、学生は、簡単に企業に接触できるようになりました。
人気企業には、万単位で学生たちが殺到します。
すると企業は選考の手間を省くために、学歴を基準として学生たちに差を付けます。
それが「学歴フィルター」です。

例えば、有名校やトップ校の学生たちには、説明会の案内をメールしても、
そうではない学生には知らせない、或いは時間差をつける、又、定員1000人に対し、
8割をトップ校に充て、残り2割を他の大学生に充てる、といったことです。

大学名によって差が付けられるために、トップ校や有名校ではない学生には、
案内が来なかったり、座席数が少ないために応募できなかったりすることが起きています。
企業が、大学名を選別材料にしているのは公にせずとも確かなのだそうです。

 しかしその一方で、有名な菓子メーカーに就職が決まった卒業生によると、
「何社も受けましたが、そのうちの数企業は(どれも有名企業)、
エントリーシートに大学名の記載場所が無く、大学で何を学んできたのか
自分に何ができるのか、を丹念に書くよう指示がありました」と言います。

大学全入時代のこれからは、学歴社会というよりも、
自分が学んだことを生かせる力を持っているかどうか、
試行錯誤した経験を生かし、課題を解決できるのかどうか、
そうした能力を問われる社会になっていくのかもしれません。

冒頭の先生は、「トップ校や有名校を狙うこうとは、それなりの忍耐力と、自分を律する力が必要です。
また、課題解決能力はもちろん、目標設定力、段取り力もつきます。
目標を高く持つことで、大学名に左右されない力がついていきます。
だからこそ受験先を「トップ校」や「有名校」に絞らせるのです」と仰っていました。

私が、今月から大学生と高校生になった二人の子どもたちを見て思うのは、
自分がしたい、やりたいと思うことを学び、その学びを社会に貢献できるようにしてほしい、と言うことです。
学歴フィルターをかけられて、残念な気持ちになることがあっても、
逆にトップ校や有名校に入って世間一般に言われる順風満帆な生活を送ることになっても、
どちらにしても、自分自身が幸せだと感じられることが一番だと思っています。

子どもたちがそう感じられるように私自身が心がけてきたことがあります。
それは、小さなことにも「幸せ」を見つけて、「あー、幸せ!」と口にすることです。
いつのまにか、子どもたちの口癖にもなっています。
果たしてこれが功を奏すかどうかわかりませんが、
子どもの心に、根になる幸せの土台が整っていれば、何があっても心配はいらないと思います。
我が家の子どもたちは、学歴フィルターをかけられてふるい落とされる方ですが、
自力で何とか這い上がってくると信じています。
 
2014年4月7日
家庭教育アドバイザー 八木由紀