家庭教育支援協会
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「節目の大切さ」

 この春、双子の息子たちが高校に入学しました。
3月には中学校の卒業式があり、そこで若い子どもたちのパワーを改めて感じました。
 
卒業式は、校長先生や来賓の方々のお話、300名超の生徒が卒業証書を授与される中、早朝からの疲れもあり、失礼ながら若干、眠くなってしまう場面もありました。
式というと大体は、つつがなく、式次第通りに終了となり、お別れはまた個々の教室で・・・ということが多いものですが、驚いたことに最後に卒業生全員が保護者席に向き直り、4人の生徒が交替で指揮者となって4曲もの合唱を聞かせてくれたのです。その歌声の迫力に鳥肌が立ちました。残念ながら、自分の子どもたちの歌う姿は全く見えませんでしたが、全員が一つになって一人の指揮者の指揮のもと合唱する姿には言葉にならない感動を覚え、涙が止まりませんでした。普段、先生に反抗したり、校則を破ったりしていた子、不登校や問題行動があった子、その他、様々な問題を抱えた子もいたことでしょう。そのような子どもたちでさえも泣きながら必死に歌っているのです。

 皆が一つのものに向かって、一つのものを作り上げている、という臨場感は中学校の卒業式という単なる儀礼的なものとはかけ離れていました。そこにはたくさんの可能性を秘めた若いパワー、自分たちの力を信じようとする清々しさが溢れ、「この子たちならきっと大丈夫」と思わせてくれ、日本の未来も安心して任せられるような気さえしたのでした。

 高校に進学し、大人に近づくにつれ、自立していかなければならない子どもたちには、つらいことも待っています。しかし、この日の感動がある限りくじけそうになっても立ち向かって進んでいけるのではないかと思います。ここまで指導してくださった先生方に感謝しました。
卒業式や入学式、成人式、結婚式など、人生には様々な節目があります。その節目に「式」を行い、区切りをつけることは、雑然としていたそれまでのたくさんの思いや感謝を整理し、心の引き出しに仕舞うことです。きちんと整理された思い出は、必要な時にいつでも取り出すことができます。

 年齢を重ねてくると、これでよかったのかしら、と人生に迷い、立ち止まってしまうことは多々あります。ですがそのような時、心の引き出しをそっと開けると自分の節目で関わってくださった方々への感謝が詰まっていることに気づきます。自分の幸せを願ってくれた方々の思いに気づくと、また前に進もう、と元気が出ます。
子どもたちに節目の「式」を贈ることは大人たちの責任でもあると実感した春でした。

 新しい高校生活に親子ともにあたふたする毎日ですが、子どもたちの笑顔、泣き顔が見られた感動的な卒業式の思い出が、がんばれと勇気づけてくれます。
2014年5月12日
家庭教育アドバイザー・家庭教育師
AEAJアロマセラピスト 
米 靖子