家庭教育支援協会
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禅語  「円相  一円空裡二三三」


 私は、表千家茶道の稽古を足掛け20年ほど続けています。
毎回、床の間の軸を拝見するのがとても楽しみです。

心を休ませてくれたり、昔の時代へといざなってくれたり、
突然何かに気づいたりなど、私にとっては
人生のヒントになる言葉がたくさんあります。
特に子育てに疲れている時、禅語でヒントを頂くと、
これまでの自分のとげとげしていた気持ちが、
すっと柔らかく落ち着いていくのを感じられます。
まさに茶席の空間とは、非日常のひと時です。

 先日は、「円相 一円空裡二三三」と言う軸がかけられていました。
円相は、途切れることなく永遠に続くこと、また、欠けることのないことを表します。
一円とは、「かなり広い範囲の場所」を表す言葉であり、
「全て、残らず」という意味もあります。

空裡とは、空、空中、のことです。英語では on the wing と訳します。
二三三とは????
一二三ならば、順当ですが、二三三となると順当じゃないぞ、という感じがします。
一方、全く視点を変えて・・・
「二三三」つまり「233」という数字は、素数です。
素数は、1と自分自身の数でしか割れない数字のことです。

これらの意味を踏まえ、私なりの解釈は、
永遠に続く「この世」と言うとても広い世界は、すべてを順当に進めていかなくてもいいんだよ、
「1」という基本と、「自分」という軸を持っていれば、何とかなるさ、と言う教えだと思いました。

私には、高校一年と大学一年の子どもたちがいます。彼らへの子育てを振り返った時、
子どもたちの気持ちを優先することよりも常識に囚われ、順当に順当に、
つつがなくつつがなく、という思いに駆られ、焦っていた時もありました。

人としての基本、そして自分の軸、この二つを持ってさえいれば、
何とかなるのにと今は思います。
親元を離れた娘は、自分の軸をしっかり持っているように見えます。
何とかなるでしょう!

2年後に受験生となる息子は、果てさてどう成長してくれるのやら、
楽しみです。残り少ない子どもたちとの時間を濃いものにしたいと思います。
2014年10月27日
家庭教育アドバイザー
八木由紀