家庭教育支援協会
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SNSによってもたらされたもの

 ITが人間社会にもたらした変化は、40年前にコンピュータと出会った時には思いもつかない大きな変化だった。今までであれば、様々な人脈をたどって、何年もかかってやっと巡り会えた竹中平蔵氏や、孫正義氏のツイートに直接意見を書くこと(返信は期待できないが)ができ、直接話しかけることができる。また、10年前に当時南アフリカのヨハネスバーグに住んでいた友達から届いたメールに返信をしてから2時間でメールが返ってきた。それまでは航空郵便で最低で2週間はかかっていたが2時間で届いた。Tによる社会の変化には驚かされることばかりである。
 ITの産物であるSNS(ソーシャルネットワーク:フェイスブックやツイッターなど)は、私たちにとってなくてはならいない通信手段になった。仲間が集まって日々情報の交換をしたり、会話をしたり悩み事やたわいもない会話をする場として理想的な場になっている。かつては、家族や友達と一緒にいる時間を作って情報交換をしていたが、今は家族が別々のところにいて、会社勤めをする人にとっては会社の同僚や昔の友達、子供は学校の同級生などと、一緒にいる時間が作れない人との付き合いが多い中で、その時間を埋めてくれるSNSが一番良いツールになっている。
 先日、TED(様々な分野のエキスパートが集まるプレゼンテーション大会)のプレゼンテーションで、戦場で取材をしているジャーナリストが、戦争の最前線に出た兵士は「いつも戦場にいたい」と考えていることを教えてくれた。我々の感覚では危険なところから帰ってきたら安心すると思うが、兵士たちは戦場に戻りたいと思っており、その思いのためにノイローゼなどの精神疾患になるという。戦場には命をかけて戦う仲間がいて、戦友のためなら死んでもいいと思うくらいの強い友情が芽生えるのだという。その強い絆を求めるのだという。
 ITの時代になって、SNSで人がつながり合う時代になって、人と人との繋がり合いや、コミュミケーションの場が増え、人間関係が変化してきた。さらにこれからは、技術の進歩により会社に勤めなくてもお金を稼げたり、会社に出勤しなくても家庭で仕事ができる時代になるだろう。そのおかげで、ようやく家族が一緒にいる時間が確保でき、家族がつながり合う、人間本来の時間をもつことができる時代が来つつある。心のつながりや、甘えられる安心感などはやはり家族である。家族と一緒にいる時間が増えること、子供にとって親がいつも家にいる安心感がこどもを良い社会人に育てるのではないだろうか。
2014年12月22日
家庭教育支援協会 副理事
平林直人