家庭教育支援協会
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児童虐待から家庭教育を考える

 最近、地元の児童相談所がかかわる児童虐待事件に対して、20年の求刑が出されました。とても心痛む事件でありました。
 
 政府では少子高齢化問題が言われて久しいが、生まれてきても健全に育てられることがなく児童虐待によって命を落としていく子どもたちがいることも見落としてはならない問題である。
 一つの要因と考えられるのは、「若年者の妊娠・出産」「望まれない妊娠・出産」である。どれも子どもにとってはいい迷惑な話である。
 現代では核家族であるがゆえにもう一度原点に振り返り、「家庭教育とは何か」を考えたいと思う。
 家庭を持ち、家族を作ったら、親と子が一緒に生活することによって形成される情緒的結合に支えられ人間形成させる場所であるように努力していくことである。昔から「親になるための教育」は、大家族や三世代同居の中で育まれて自然に体験の中で学んできたように思う。
 又、人間は社会的存在として生活していかなければならないため、単に知的水準が高いだけではなく、他者への思いやりやいたわりの心をもった存在でなければならないが、このような倫理性や人格は、学校教育の中では困難なことである。頭で理解するだけでなく、実際の体験・経験として他者との関わることを身につけなければならないので、この人格形成に関わる基礎的な部分を育てるものが「家庭教育」であると考える。このような家庭教育が親によってなされることは、親自身がどのような生活をして生きているかということと密接に関わることが分かっている。現代社会は、家庭は各個人の私的生活圏であると考えられているが、個人の自由のみに任せられるものではないと思う。
 社会的人間として行わなければならないこと、してはならないことは何かという基礎的なことを子どもにしっかりと身につけさせることが基本中の基本である。
 子どもにとって本来家庭とは、将来社会に自分を出していくために親と子が互いに信じあい共に想い、共に安らぎながら人と共に生きる力を形成していき体験するところである。また傷つき疲れ果てた時に心を癒し、子どもが生きる力を回復していくために安心して心の中に帰還できるところである。こういう姿勢で家庭教育をしていきたいと思う。
 
 なお、最近厚労省では、各自治体に「子育て包括支援センター」を創設するように勧めているが、活動がスムーズに進み、相談しなくてはいけない人が活用できるシステムを確立してほしいと願っている。
2015年11月30
家庭教育アドバイザー
城条 洋子