家庭教育支援協会
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春〜雑感〜

 桜の便りもここ北東北では、やっとこの数日満開の便りが聞こえてきた。私の住んでいる所はちょっと北のせいか6分咲きくらいである。このコラムが載る頃には果たして満開だろうか。今年は例年より早いと言うけれど、先日は日中雪が舞ったりした。

 

 こぶし、紅梅、白梅、、木蓮、レンギョウ、そして桜と東北の春は一気に押し寄せてくる。

幼い頃、春は本当に待ち遠しかった。12月の厳しい寒さから3月になるとほのかに日差しが柔らかくなる。三寒四温をまさに身をもって感じられるのだ。厳しい寒さからやっと開放されるのが春。だから私にとって桜はひとしお特別な花なのである。

 

 ところがである。あれほどまでに待ちに待った桜の季節に以前ほど感動を覚えなくなったような気がする。どうしてだろうとふと考えた。日々の忙しい生活に追われているから?年を取るにつれて感動しなくなってる?いやいや感動する事には自信がある。とにかく近頃は涙もろいことこの上ない。では何故?

 

 子どもの頃、冬の朝、何しろ着替えるのがいやだった。暖かい布団から出た時のギャップ。部屋が寒い。寝る前に次の日に着る洋服を布団の中に入れて暖める。それでも着替える時はどうしても一度は冷えた空気に肌をさらす。だから冬はきらいだった。ところが昨今の北国の住宅事情はまるで違う。タイマーさえつけておけばパネルヒーターが家中の部屋を暖めてくれる。外は氷点下10度近くでも家の中はポカポカ。ぬくぬくとして起きられる。

 

 今さらながら、昔に比べて便利になったものだ。その便利さで私たちは豊かになったと思っている。しかし、心の豊かさはどうなんだろう。子どもの頃過ごした長い冬。そんな日々を重ね過ごしたからこそ、春を春として強く実感できたのではないだろうか。 生活の豊かさと引き換えに心の豊かさを失っているような気がして妙に寂しい気持ちになってしまった。でもだからといって昔に戻れるかと聞かれたら・・・無理、無理、ムリムリ。

 

 近々、94歳になる母を連れて桜を見に出かける。城跡公園は桜の名所である。せめて満開の桜を親子でゆっくりとじっくりとめでてこようと思っている。

 

                                                 2016425

                                              家庭教育アドバイザー 

                                                       いつこ