家庭教育支援協会
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人生の旅支度

双子の息子たちの大学受験が終了しました。春からは新たな生活がスタートします。

これまでになく長く感じた時間でした。

双子兄は高校野球を1年生の終わりで辞め、2年生からは大学受験に向けてチャレンジが始まりました。双子弟は3年間高校野球を続け、引退後夏から受験モードにシフトしました。正直二人ともいわゆる「秀才」タイプではありません。特に兄は「ビリギャル」ならぬ「ビリ男」だと自分でも言いつつの受験でした。高校は違いますが付属校のためそのまま大学進学という道もありました。

長い時には1日14時間の猛勉強にも関わらず、結果が出たり出なかったり、「さあ難関を突破してやるぞ」と前向きな日もあれば、「受験しようなんてどうして考えたのだろう。合格するなんて無理だ」と涙に暮れるもありました。それと同調するように私自身も落ち込み、彼らの苦しみが乗り移るかのようで、心の中はいつもどんより曇っていました。本当なら太陽のように子どもたちを明るく、温かく照らし、励まさないといけないと分かっているのに非常につらいところでした。どうしてあげれば良いのか分からず、これまでの育児を反省し、自分を責め、苦しすぎて、何かヒントはないかと本屋さんに育児本を探しに走ったこともありました。しかしながら答えは見つからず、合格することを諦めかけ悶々と過ごしました。

テレビなどで流れる「諦めなければ夢は叶う」という言葉を到底信じることなんて出来ない心理状態ではありましたが、兄の塾の女性ベテラン先生、弟の塾の講師は、彼らを根気強く励まし、支えてくださいました。受験に関しては、親以上に心の支えとなったそうです。

 

受験が終了した今、受験勉強に明け暮れ、一喜一憂する17歳の子どもたちを見て心身ともに疲弊してまで、私が大学で学んで欲しいと願った意味は何だろうと考えました。

その答えが明確になりました。「旅支度」です。子どもたちは、人生の旅に出ます。旅に出てしまうとすぐに助けてあげられません。親は少しでも快適に過ごせるよう必要な食糧や着替えなどを鞄に持たせようとするのと同じように、人生の荒波を乗り越えるための「知識と知恵」を持たせようとしたのだと気づきました。人生は選択の連続です。より良い選択ができるよう「知識と知恵」を大いに使って生きて欲しいです。

今さらながらの発見もありました。自身が受けた両親の愛情です。このような思いをして育ててくれたのかと思うと言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいになります。そして太陽のように温かく照らしていてくれたことを思うにつけ、荒波を乗り越える勇気が出ます。

旅の支度をしたら後は送り出すだけです。旅の鞄には「愛情」もたくさん詰めて、「行ってきます」という子どもたちに笑顔で「いってらっしゃい」と声をかけたいです。

 

                                2017年3月14日

                       家庭教育アドバイザー・家庭教育師

AEAJアロマセラピスト

米 靖子