家庭教育支援協会
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感想

 第一子が小学校に入学した時から、学校の図書ボランティアに登録している。転勤に伴う3つ目の小学校で末っ子が卒業したが、そのままOBとして登録は続けている。

 担当の決め方や記録の残し方等々、学校によって活動内容はさまざまである。しかし、絵本の読み聞かせのルールというか決まり事というのはどこでも共通だ。絵本の持ち方やめくり方等の動作について。何年生にどんな内容が向いているかとか、逆に学校での読み聞かせにふさわしくない内容はどうだとか。読むスピードや目線やあれやこれや。。。その中に“感想を聞かない”というものがある。

 国語の授業とは異なり、あくまでお話の世界を子どもたちに届けるのが読み聞かせの目的だ。読み手は声色を使ったりしない。紙芝居とは異なるのだ。あくまで絵本が主役でその内容を伝えることだけを心掛ける。そして、子どもたちがどう感じとってくれたかは、○×や点数がつけられるものではないのでそのままそっとしておく。

 ネットを検索してみても“子どもの心の中に広がった世界を大切にして、絵本の余韻を楽しめるように”とか“感想を聞くことはなるべく避け、物語の余韻を楽しむように”と書かれている。そう、余韻は一人一人がかみしめるものなのだ。

 

 この度私は、美術館のボランティアにも登録した。市内全小学校の四年生に、この美術館を訪ねる授業が組み込まれている。各学校それぞれ7,8人のグループを作ってくるので、そこにボランティアが一人ずつつき、1時間一緒に展示作品を見て回る。

 小学生の相手は慣れてるわ…と軽く考えて登録した私であるが、活動前にけっこう長時間の講習を受けた。そこでこの活動の目的が、子どもたちから様々な発見や気づきを引き出すことだと知った。つまり、子どもたちにどんどん発言をしてもらうというのだ。絵本の読み聞かせとはまったく逆で、子どもたちからのアウトプットを重視するのだ。

 この美術館の展示対象は現代美術である。正直私もよくわからない作品が多い。もちろん読み聞かせ同様、感想に○×や点数の評価はない。どう感じようと自由なのだが、とにかく言葉にして表現してもらわねばならない。どの学校の子どもたちもみな素直に反応してくれるので、最初の発言を引き出すことは比較的簡単だ。しかし、私はそれらを聞くばかりでさらなる気付きを促すようなさらなる働きかけができない。そこに苦労している。

 図書ボランティアはもう10年以上経験しているが、美術館ではまだ1ヵ月である。小学生相手という点は同じとはいえ、まったく異なる活動に足を踏み入れてしまったので、これから新たな勉強や工夫を重ねていかなければならない。次の転勤までにあと何回活動できるかわからないが、どちらも積極的に取り組んでいきたい。

2018年12月31日

家庭教育アドバイザー

沖 由香子