家庭教育支援協会
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親は子どもに期待する

 往々にして親は子どもに期待するものである。勉強だったりスポーツだったり、お稽古事だったり、オリンピック選手やアイドルに、なんてことも考えてみたりするかもしれない。期待の大小はそれぞれでも、まったく子どもに期待しないことはないだろう。期待がなければ無いで、寂しいことかもしれない
 
 子どもは、親の期待をどのように受け止めるだろうか。自分を鼓舞してやる気につながるか、親の期待の枠に嵌める重い枷か。やる気に繋がれば実力以上の力になる可能性がある。しかし、求められるものが重いプレッシャーになれば、持っている力を十分に発揮できるものではないし、何かにつけて気力を損なうことにもなりかねない。
 
 子どもを伸ばす期待を親はしてやりたいものである。それはどのようなものか。
 子どもの得意なものを応援してやることが、子どもの能力を引き出す近道である。子どもがやりたいと言ったことをやらせてみる。親としてはお試しの感覚でいた方が良い。それが向いていることであれば望ましいが、そうでなくても本人が楽しんでいる間は褒めて伸ばしてやれば実力以上のものが発揮できるかもしれないし、他のことも伸びるものなのだ。本人が楽しくなくなったら、次を応援してやる。
 
 近年では子どもは褒めて伸ばす子育てにシフトしているが、ある程度の年齢以上の日本人には馴染みが薄く難しいところがある。歯がゆい思いをすることがあるかもしれない。しかし結局は「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、見守りつつ褒めるところは褒めてやることで子どもは伸び伸びと取り組めて進度はそれぞれながらその子なりに伸びていくのである。
 そして、怒ることは意外に体力を使うので、出来ないことを叱り続けるのはとても疲れる。熱心であるのは良いが、ほどほどにしてみたら、大人も子どもも調度よくなるのではないだろうか。それは子どもの好き勝手にさせることとも違う。子どもの動向を常に意識し、見守ってやる姿勢は忘れてはならないところがまた難しい。子どもにとって親から厳しくしかられないことは楽だが、見てもらえないことは荒む。やる気を削ぐものである。そのバランスを取ることが、親子の関係を良好に保ちつつ、子どもの力を伸ばす関わりとなる。
 親子の関係に悩んでいる方は、お試ししてほしい。急に優しくなったって良いのである。気持ち悪がられるかもしれないけれど、親の良い変貌を心底嫌がる子どもはいない。
 

2015年12月31
家庭教育アドバイザー
えみこ


児童虐待から家庭教育を考える

 最近、地元の児童相談所がかかわる児童虐待事件に対して、20年の求刑が出されました。とても心痛む事件でありました。
 
 政府では少子高齢化問題が言われて久しいが、生まれてきても健全に育てられることがなく児童虐待によって命を落としていく子どもたちがいることも見落としてはならない問題である。
 一つの要因と考えられるのは、「若年者の妊娠・出産」「望まれない妊娠・出産」である。どれも子どもにとってはいい迷惑な話である。
 現代では核家族であるがゆえにもう一度原点に振り返り、「家庭教育とは何か」を考えたいと思う。
 家庭を持ち、家族を作ったら、親と子が一緒に生活することによって形成される情緒的結合に支えられ人間形成させる場所であるように努力していくことである。昔から「親になるための教育」は、大家族や三世代同居の中で育まれて自然に体験の中で学んできたように思う。
 又、人間は社会的存在として生活していかなければならないため、単に知的水準が高いだけではなく、他者への思いやりやいたわりの心をもった存在でなければならないが、このような倫理性や人格は、学校教育の中では困難なことである。頭で理解するだけでなく、実際の体験・経験として他者との関わることを身につけなければならないので、この人格形成に関わる基礎的な部分を育てるものが「家庭教育」であると考える。このような家庭教育が親によってなされることは、親自身がどのような生活をして生きているかということと密接に関わることが分かっている。現代社会は、家庭は各個人の私的生活圏であると考えられているが、個人の自由のみに任せられるものではないと思う。
 社会的人間として行わなければならないこと、してはならないことは何かという基礎的なことを子どもにしっかりと身につけさせることが基本中の基本である。
 子どもにとって本来家庭とは、将来社会に自分を出していくために親と子が互いに信じあい共に想い、共に安らぎながら人と共に生きる力を形成していき体験するところである。また傷つき疲れ果てた時に心を癒し、子どもが生きる力を回復していくために安心して心の中に帰還できるところである。こういう姿勢で家庭教育をしていきたいと思う。
 
 なお、最近厚労省では、各自治体に「子育て包括支援センター」を創設するように勧めているが、活動がスムーズに進み、相談しなくてはいけない人が活用できるシステムを確立してほしいと願っている。
2015年11月30
家庭教育アドバイザー
城条 洋子

大事にしていること

   私は、若いころ出会った方から勧められて入った活動があります。そして、その活動を通して学ぶ中で大事に思っていることが三つあります。
  1.自己研鑽
  2.人との交わり
  3.自然を大切に
 
「自己研鑽」
  大先輩たちが、死ぬまで勉強であると言われていましたが、興味を持って物事に接すると自然に学ぶ姿勢が生まれてきます。学ぶことにより知識が増大し、自分を振り返ることもできます。
 
「人との交わり」
  日常生活の中で、一番難しいことは人とのつきあいではないかと思います。しかし友人を増やすことによって、より行動範囲も広がって人間としても成長できると思っています。現在はIT機器により簡単に誰とでも友人になれますが落とし穴があることも踏まえて行動していかなくてはいけないと考えています。やはり、昔のように顔が見えるお付き合いを心がけたいと思います。
 
「自然を大切に」
  今年の夏は酷暑であり、雨被害も尋常ではないように感じていました。これも先を見つめて経済発展を優先して、土地利用等を後回しにしたツケだと思っています。
  また、山林をどんどん切り崩し、崖ギリギリの宅地開発をした結果、大きな土砂災害も発生しています。
  自然は恐ろしいものだと今年は特に強く感じているので、自然と共存して自然を大切にしていくためには何が必要になるかをもう一度考え直していきたいところです。
 
  このように三本の柱を生活の中に取り込んで豊かな心を育むことができたら、楽しい人生が送れると思っています。
 
2015年10月19
家庭教育アドバイザー
城条 洋子

子どもの問題行動を見逃さないために

大阪寝屋川市での痛ましい事件があった夏休みが終わり新学期を迎える前日の

831日付読売新聞朝刊の第1面に

『子供のSOS 気づいて 「自殺夏休み明け多発」』という掲載記事がありました。

「内閣府がまとめた2015年版「自殺対策白書」によると1972年からの42年間での18歳以下の自殺者を日付別に整理したところ長期休暇明け前後に多発していることが明らかになった」という内容でした。


読売新聞より
 

子どもの自殺は遺書などを残さない傾向があるという。それゆえ、周囲が予兆を察知するのは難しいのだそうです。

自殺した中学生男子の父親が取材に答えて「息子が学校に嫌な奴がいる。学校に行きたくないと言ったので、そんなの気にするな、相手にするなと言ったんです。」

親として当然ともとれる対応だと思います。

我が子に強くあってほしいがために励まそうとする。私も不登校になった息子に対して理解を示したり、受け入れたりができずに、頑張ってほしいという思いを口にしていました。

結果は更に息子を追い詰めてしまいました。

親に理解してもらえない、解ってもらえない、今の状況を受け入れてもらえない、そう感じた息子はひきこもっていきました。

息子は言います。励ますよりも「いっぱい悩め」という一言が欲しかったと。

子どもさんの性格や状況によっても対応は変わると思いますが、

なぜ?どうして?と追及するよりも子どもの今の状況を受け入れ受け止めて子どもの気持ちを理解するように心に寄りそうことで子どもは少し落ち着くかもしれません。

時代が変わり、環境が変わり、価値観が多様化している現代社会にあって、親の経験や価値観をそのまま今の子どもに当てはめることは難しいのでしょう。

たった一人でもいい。自分を理解してくれる人が傍にいてくれれば踏みとどまれるかもしれません。
 

最後に尾木直樹・法政大学教授(臨床教育学)の話をご紹介させていただきます。

「子どもが不自然に元気がなかったり、登校を渋ったりしたら、SOSを発している可能性がある。無理に学校に行かせる必要はなく、家族は味方だと繰り返し語りかけてほしい」
 

2015929

家庭教育師・家庭教育アドバイザー

荒川区社会教育サポーター

木村孝子


「育休退園」について

 平成27年6月25日、埼玉県所沢市が始めた育児休業中の保育園の退園は違法だとして、退園の差し止めを求めて訴えを起こした原告の保護者が厚生労働省で記者会見を開いたことは、まだ記憶に新しく残っています。様々なニュースやネット等でその経緯や、様々な立場での意見が紹介されていました。
 そもそも保育園入所は「児童福祉法」第39条第1項 にこのように書かれています。
 
  保育所は、日日保護者の委託を受けて、保育を必要とするその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設とする。
 
 要するに、保育園を利用するためには「保育を必要とする」要件が必要となります。保育の「事由」を示す「児童福祉法」第27条には、平成26年度までは育児休業中に関してはっきりとは書かれていませんでした。しかし平成27年4月からスタートした「子ども・子育て支援新制度」の中で、保育を必要とする「事由」の一つに「育児休業取得時に、既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること」と新たに育児休業中の保育について明確化されました。
 この「事由」の文中にある「継続利用が必要であること」については、親の体調や子どもの生活環境等の理由で保育園での生活が必要と認められる子どもについて書かれたものです。育児休業中については、本来は保護者が家にいるので、家で保護者と一緒に生活することが可能となります。とはいえ、子どもは慣れた先生やお友達から離れてしまうことになるため、この環境の変化が心配の一つにあげられています。また、加えて最も心配されるのが、育休が終了し職場に復職する際、同じ園に本当に戻ることが出来るのかという不安もあります。
 一方で、保育園に子どもを預けなくてはならない家庭があった際、空きがないため入所できずにいる子どもがたくさんいます。育休中に家で子どもをみることが出来る子を、一旦退園させることで、その枠を待っている子ども達を入所させることが可能となります。
 どちらの立場も深刻な問題です。要件さえあれば希望者は必ず入所が出来て、一旦退園してもまた戻って来ることが出来る。そうすれば「育休退園」の問題はなくなるのでしょうか。
 保育入所希望者は年々増える傾向にあります。子ども達の最も大切なこの時期を、子ども達が制度に振り回されることなく安心して過ごせるよう国や自治体にお願いしたいものです。
 
2015年8月31日
家庭教育アドバイザー
ペンネーム ゆきこ