家庭教育支援協会
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子どもの問題行動を見逃さないために

大阪寝屋川市での痛ましい事件があった夏休みが終わり新学期を迎える前日の

831日付読売新聞朝刊の第1面に

『子供のSOS 気づいて 「自殺夏休み明け多発」』という掲載記事がありました。

「内閣府がまとめた2015年版「自殺対策白書」によると1972年からの42年間での18歳以下の自殺者を日付別に整理したところ長期休暇明け前後に多発していることが明らかになった」という内容でした。


読売新聞より
 

子どもの自殺は遺書などを残さない傾向があるという。それゆえ、周囲が予兆を察知するのは難しいのだそうです。

自殺した中学生男子の父親が取材に答えて「息子が学校に嫌な奴がいる。学校に行きたくないと言ったので、そんなの気にするな、相手にするなと言ったんです。」

親として当然ともとれる対応だと思います。

我が子に強くあってほしいがために励まそうとする。私も不登校になった息子に対して理解を示したり、受け入れたりができずに、頑張ってほしいという思いを口にしていました。

結果は更に息子を追い詰めてしまいました。

親に理解してもらえない、解ってもらえない、今の状況を受け入れてもらえない、そう感じた息子はひきこもっていきました。

息子は言います。励ますよりも「いっぱい悩め」という一言が欲しかったと。

子どもさんの性格や状況によっても対応は変わると思いますが、

なぜ?どうして?と追及するよりも子どもの今の状況を受け入れ受け止めて子どもの気持ちを理解するように心に寄りそうことで子どもは少し落ち着くかもしれません。

時代が変わり、環境が変わり、価値観が多様化している現代社会にあって、親の経験や価値観をそのまま今の子どもに当てはめることは難しいのでしょう。

たった一人でもいい。自分を理解してくれる人が傍にいてくれれば踏みとどまれるかもしれません。
 

最後に尾木直樹・法政大学教授(臨床教育学)の話をご紹介させていただきます。

「子どもが不自然に元気がなかったり、登校を渋ったりしたら、SOSを発している可能性がある。無理に学校に行かせる必要はなく、家族は味方だと繰り返し語りかけてほしい」
 

2015929

家庭教育師・家庭教育アドバイザー

荒川区社会教育サポーター

木村孝子


「育休退園」について

 平成27年6月25日、埼玉県所沢市が始めた育児休業中の保育園の退園は違法だとして、退園の差し止めを求めて訴えを起こした原告の保護者が厚生労働省で記者会見を開いたことは、まだ記憶に新しく残っています。様々なニュースやネット等でその経緯や、様々な立場での意見が紹介されていました。
 そもそも保育園入所は「児童福祉法」第39条第1項 にこのように書かれています。
 
  保育所は、日日保護者の委託を受けて、保育を必要とするその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設とする。
 
 要するに、保育園を利用するためには「保育を必要とする」要件が必要となります。保育の「事由」を示す「児童福祉法」第27条には、平成26年度までは育児休業中に関してはっきりとは書かれていませんでした。しかし平成27年4月からスタートした「子ども・子育て支援新制度」の中で、保育を必要とする「事由」の一つに「育児休業取得時に、既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること」と新たに育児休業中の保育について明確化されました。
 この「事由」の文中にある「継続利用が必要であること」については、親の体調や子どもの生活環境等の理由で保育園での生活が必要と認められる子どもについて書かれたものです。育児休業中については、本来は保護者が家にいるので、家で保護者と一緒に生活することが可能となります。とはいえ、子どもは慣れた先生やお友達から離れてしまうことになるため、この環境の変化が心配の一つにあげられています。また、加えて最も心配されるのが、育休が終了し職場に復職する際、同じ園に本当に戻ることが出来るのかという不安もあります。
 一方で、保育園に子どもを預けなくてはならない家庭があった際、空きがないため入所できずにいる子どもがたくさんいます。育休中に家で子どもをみることが出来る子を、一旦退園させることで、その枠を待っている子ども達を入所させることが可能となります。
 どちらの立場も深刻な問題です。要件さえあれば希望者は必ず入所が出来て、一旦退園してもまた戻って来ることが出来る。そうすれば「育休退園」の問題はなくなるのでしょうか。
 保育入所希望者は年々増える傾向にあります。子ども達の最も大切なこの時期を、子ども達が制度に振り回されることなく安心して過ごせるよう国や自治体にお願いしたいものです。
 
2015年8月31日
家庭教育アドバイザー
ペンネーム ゆきこ

ふるさと

 今我が家には段ボール箱がたくさんある。といってもまだ組み立ててもいない。真夏に引っ越しする人なんて少ないのかと思いきや、引っ越し屋さんによれば“春の7割くらいですかね。お子さんの長期休暇中に動く人は多いですよ”とのこと。
 実際我が家は10年前も同じことをした。夫の職場は4月転勤しかないが、ちょうど末っ子が生まれるタイミングだったのだ。そのため夫のみ先に行き、上の子たちは夏休みに幼稚園を転園することになった。
 10年たった今、上の子たちは中学生。それでも転勤について行くのかとさんざん周囲から言われた。5年前にも引越ししている。子どもの成長とともに荷造り等の物理的な大変さは減っていく(子どもも戦力になるから…とはいえ今回まだ何もしていない)。しかし10代ともなると子どもにも人間関係がしっかりできているわけで、それを断ち切らせることを納得させる大変さが新たに出てくる。
 今回も4月に夫だけ先に行った。長男の部活がキリになるまで待とうということで、私と子どもたちは残っていたのだ。子どもたちはもちろん転勤を嫌がった。でも前々からついて行くと言ってあったので、条件付きでOKしたような形だ。
 そのあたりは予想済みだが、ちょっと驚いたのが末っ子の発言。“私が大人になった時、どこに帰ればいいの?”と聞いてきたのだ。夫も私も生まれた家にまだ親が住んでいる。だから年に2回は帰省している。しかし自分にはそういう先がないというのが、末っ子の心配の種のようだ。
 実家といっても夫は大学入学時に一人暮らしを始めた。生まれた家を出てからの方がもう長い時間が経過している。だから私は今回も家族そろって転勤先に行こうと思うのだ。5人一緒に住める期間なんて実際あとわずかだ。そう説明して子どもたちも納得したのだ。
 とはいえ、私自身は大学時代も実家に住んでいた。しかし中学から電車通学をしており、帰ったところで近所に会いたい幼なじみがいるということはない。単に親が今住んでいる家だから行くのであって、地元だからという感覚はほとんどない。
 
 長い前置きだったが、地元とはなんだろうと思うことがあるという話だ。ふるさとって何なんだろう。我が子たちが将来ふるさと納税をするとしたらどこにするだろうか。“パソコンがもらえる自治体がいいな”くらいしか選定基準がないかもしれない。
 今現在は東北に住んでいる。3.11の日もここにいたが特に被害があった地域ではない。沿岸部では、震災後もかさ上げしてもなんでも元の土地に住もうとする人たちに対し、東京など外部から“なぜ移転しないのか”という指摘があった。考えがすれ違いすぎて対立のような形になっていた。
 実際東北に住んで、東北の人が東北を愛する気持ちはとてもよくわかる。だから私も自分なりにできる応援をしてきた。しかし心の片隅には、先述の外部からの意見に近い思いがあるのも事実だ。違う形のふるさともあり得るのではないかと思うのだ。
 少し前にマイルドヤンキーという言葉が注目された。私はその説明を聞いて、言い得て妙だとものすごく感心した覚えがある。小中学校時代からの人間関係を大切にし、幼なじみと結婚して親と同居するという地元志向の人たちがいる。それがいいとか悪いとか経済効果がどうということではなく、ずっとずっと同じ場所で生きていく人がいるのだとあらためて考えるきっかけになったのだ。
 
 繰り返すがいい悪いという話をしたいのではない。ただ我が子たちから特定のふるさとを持つという人生の選択肢を消してしまったなあと思うのだ。もうサッカーの内田篤人選手のように小学校の同級生と結婚する可能性はゼロかなあ…と。
 まあ内田選手も20年間ずっとその彼女と一緒にいたわけではないだろう。今の世の中インターネットという便利なものがある。空間も時間も一気に越えることができるツールがある。何年後かに偶然SNSを通じて再会して…ということも無きにしも非ずであろう。
 とにもかくにもまずは荷造りだ。テスト前に部屋を片付けたくなる子どものように、荷造りという現実から目をそらし、最近思っていることを書いてみたくなった私である。世界中どこに住もうと、私自身が子どもたちのふるさとだと開き直りながら。
 
2015年7月20
家庭教育アドバイザー
沖 由香子

輝く女性・子育てとは、

 「すべての女性が輝く社会」をテーマに内閣が動き出していますが、誰もが暮らしやすい社会を作る事につながるテーマとして、漠然とした考えだと思います。
女性が輝くには、女性だけの力では輝くことができません、男性の力も必要になります。
 
 ワークライフバランスの大切さが重要になって来ることは、働いている女性では身にしみて起きている現実です。
 
 子育て、介護、仕事、家庭と多くの女性は毎日忙しく働いていますが、この中で少しの手助けがあれば、助かる事が多くあります。
 
「政府の目標」
―∀による経済的自立が可能な社会
 経済的自立を必要とする者とりわけ若者がいきいきと働くことができ、かつ、経済的に自立可能な働き方ができ、結婚や子育てに関する希望の現実などに向けて、暮らしの経済的基盤が確保できる。
  目標:<女性(25〜44歳)>   現状64.9%→2017年69〜72%
      <高齢者(60〜64歳)>   現状52.6%→2017年60〜61%
    
多様な働き方・生き方が選択できる社会
 性別や年齢などにかかわらず、誰もが自らの意欲と能力を持って様々な働き方に挑戦できる機会が提供されており、子育てや親の介護が必要な時期など個人の置かれた状況に応じて多様で柔軟な働き方が選択でき、しかも公正な処遇が確保されている。
  目標:
  ○第一子出産前後の女性の継続就業率
  現状 38.0%→2017年55%
  ○育児休業取得率
  (女性)現状72.3%→2017年80%
  (男性)現状0.50%→2017年10%
  ○男性の育児・家事時間(6歳未満児のいる家庭)
  現状60分/日→2017年2.5時間/日」
 
 この現実や目標など子育てのありかたや、輝く女性について、深くもう一度考えるべきであると思いました。
 子どもが親や家の犠牲にならない、性別によって制限されない社会、子どもの人権が尊重される社会、子どもにかかわる大人が生きづらくない社会、(大人がつらいと一番弱い立場の子どもにしわ寄せがいくからです)。
 
 私は、少しずつでもこのような事を叶えていけるように努力して、素晴らしい世の中になるようにと思っています。
 
2015年6月15日
家庭教育アドバイザー・家庭教育師
社会教育主事
栃木県男女共同参画地域推進員
教育支援人材承認協会承認(JACTES)
こどもパートナー
青山利江

原始仏教を現代に活かす

インド哲学者で仏教学者であった故中村元氏は、著書「原始仏教 その思想と生活」で次のように述べている。
『恥を知らず、厚かましく、図々しく、ひとを責め、大胆で、不正なるものは、生活し易い』 他方、『恥を知り、常に清きをもとめ、執着をはなれ、へりくだり、清く暮らす賢者は、生活し難い』と。
はてさて、これをどう理解するか? 人生には苦労の関所と落とし穴が至る所にある。そこで、親は、かわいい我が子にだけは苦労をさせたくないと願う。そうであれば、親心として、前記の『恥をしらず・・・生活し易い』を積極的に選ぶはずだ。
ところが、実際には、家庭や学校で教えるのが別の内容、すなわち、恥を知り、常に清きをもとめ、執着をはなれ、へりくだり、清く暮らす賢者の生活し難い道だとしたとしたら、矛盾しないだろうか?
愚者が社会的な成功を収めて勢いを増す一方、賢者が忍耐に忍耐を重ね、貧しく、表に出ない、出られない。実際の社会生活において徳を守ることは極めて困難だから、賢者と愚者との板挟みになる。はたしてそれでよいのか? もちろんよろしくない! よろしくないが、それが現実というもの。
愚者の道は、個人や家庭、そして、社会の安全・安心を持続可能にしない。いずれどこかでチェンジが必要である。そのチェンジ方法についてヒントを提供している人がいる。「統合心理学」を提唱している岡野守也氏である。統合心理学とは、心理学・心理療法の両方を統合した「論理療法」と仏教の「唯識」を統合したものだそうだ。日常生活に活かして使えば、むなしさ、落ち込み、不安、怒り、嫉妬などの日々の悩み、感情的なトラブルの悩みの軽減や解消をはかることができるそうで、自己確立から自己実現のあるレベルまでを論理療法が、そこから先の自己超越欲求のレベルは仏教の唯識がふさわしいとする。
まさに温故知新。この統合心理学が悩めるひとびとをセラピーしてくれることを切に希望するところである。
2015年5月4日
日本セラピスト育成協会 会長 岩田一夫