家庭教育支援協会
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子供の発想力を摘まない子育て 〜子供はそのままで素晴らしい〜

「みゆきさん、紙じゃないとだめなの?」

先日幼稚園児・小学生数人と遊んでいた時のこと。好きな人に手紙を書く遊びをしようということになり、私は紙とペンを用意しました。すると小3の男の子が近付いてきて、私に言ったのです。
「みゆきさん、紙じゃないとだめなの?」
私は、はっとしました。
【 手紙 = 紙に書く 】
私の固定概念が、危うく子供の豊かな発想を潰すところだったのです。

紙とペンを用意したこの行動は、一見親切です。しかし大人が陥りやすい先読み先回り行動であったのです。

先読み先回り行動とは、私が提唱する親育でお伝えしている行動の1つで、大人が子供の行動を先読みし、子供が動きやすいように先回りして準備する行動のことを言います。いわゆる転ばぬ先の杖のこと。

では親切行動と先読み先回り行動、どのように見分けたらいいのでしょう?
それは「結果」への意識の在り方でわかります。結果を期待しないものが親切行動で、期待するものは、先読み先回り行動と言えるでしょう。

大人は様々な経験をしています。その為子供が何歳になっても、赤ちゃんの時同様に、よりよい結果をもたらしたい一心で、先読み先回り行動をしがちです。
しかしこの行動は、よいことに繋がるとは限らないことを私達大人は知っておかなくてはなりません。
それは、成功経験しか積んでいない子供の場合、失敗を恐れたり、障害に対応できなかったり、お膳立てがないと行動ができなかったり、自己判断が苦手だったり、打たれ弱いなど、一人で物事を解決できない未熟な困ったちゃんになる可能性が高くなることが考えられます。
できないことを出来るようにするための、仮説⇒行動⇒修正⇒行動というプロセスを経験する機会が少なかった為、自己解決が苦手なのです。

私はそんなことを思いながら、男の子に聞いてみました。
「お手紙=紙じゃないの?そのアイデア素晴らしいわね。詳しく教えてくれる?」
日頃おとなしい彼ですが、熱い想いを語ってくれました。
「身体にお手紙を書いたらね、お風呂の時にママがびっくりして喜ぶと思うんだ。」
「紙に残らないから、心でしっかり覚えておく手紙なんだよ。」
すごい発想だと思いました。

子供達の発想力を育てるのも潰すのも、私達大人のごくごく平凡な言動が関係します。そのままで素晴らしい子供達。豊かな発想力や能力を育てるのも見過ごすのも、私達大人が鍵を握っていると実感した出来事でした。
子供はそのままで、本当に素晴らしい存在です。
2015年3月23日
和田みゆき
家庭教育アドバイザー・家庭教育師
家庭教育支援協会副理事長
日本家庭教育学会常任理事
家庭倶楽部主宰
ママそら湘南代表
一般社団法人KIDS社交ダンス協会理事
NPO法人いばしょづくり理事
学校法人八洲学園理事
学校法人文理開成学園理事

「育む」の言葉に見る原点

普段何気なく使っている「子どもを育てる」という言葉。
私の現在の活動は、自然療法と家庭教育で育児と育母を考える「チャイルドケア」というものを体系づけて活動しておりますがその活動においては基本的に「育む(はぐくむ)」という言葉を意識的に使っています。
この使い方の意識をすることで、さまざまな問題への取り組み方や受け止め方も
変わられるように思うからです。

■育てる(そだてる)
育てる方が主体となり、育てる方の意が中心に「育」

■育む(はぐくむ)
育てられる方が主体となり、育てられる方が中心となる「育」

同じ文字でありながら、行動や意識の向け方は変わります。
「子育て」をどちらの「育」で考えていくかが自ずと見えてくると思います。
「育」という文字は会意文字。
この文字は、「月」という文字の上に「子」という文字が逆さになって作られている文字です。母体から逆さまに生まれ出た子どもが肉をつけ,成長する様子を表しているそうです。
これが「育てる(そだてる)」という日本語になった解釈です。
それではなぜ「育む(はぐくむ)」といういい方になったでしょうか。これを調べていると、とても素敵な母の子を思う心を知ることになりました。「育む(はぐくむ)」語源は、万葉集から来ている言葉だそうです。

旅人の宿りせむ野に霜降らば吾が子羽ぐくめ天の鶴群(万葉集9)

作者は不明です。この歌の意味は奈良時代日本から中国に行った遣唐使の子どもをもつ母がうたった歌でした。中国に渡る息子を心配し、無事を祈って母の思いが綴られています。

「私の息子が旅をして、野宿しようとした野原に霜が降るようなことがあったならば、
天かける鶴たちよ、どうかそのあたたかい羽で私の子どもをくるんでください。」

この歌の中の「羽くぐめ」が「育む」になったと言われています。
温かい羽でくるみ、子どもを守りたいという日本の母の情感から生まれたものです。
日本らしい語源だと感じます。
「育む」は、子どもに思いやりをもった親としての愛情あふれる言葉です。さらにこうした言葉の解釈で、肌感覚に気づき、温度感に気づくことで、私が指導しているベビーマッサージやタッチケアにも自ずと通じてきます。マニュアル通りの手技手法ではなく、子どもに触れるという行為は、子どもの命そのものを主体に考え、その命が育ちたい流れをくみ取り、守り、サポートすることがベビーマッサージや子どもへのタッチケアであり子どもへの「ケア」になると考えています。
最近は子育てもどんどん合理化され、マニュアルやメソッドのようなものが増えました。
「この通りにやれば子育てはできるようになる」というものではないと思います。それに捉われていると子育ての「死角」に気づくことができなくなります。
さまざまな知識、方法で取り組むことは必要ですが、子を思う親の気持ちの中にある「羽ぐくむ」は「子育て」の中にある基本に存在するのではないかと思います。

※八洲学園大学 公開講座において5月より自然療法と家庭教育で育児&育母を考える「チャイルドケアeラーニング講座(基礎編)」と自然療法と家庭教育で育児&育母を深める「チャイルドケアeラーニング(応用編)」を開講します。ご興味のある方は下記をご覧ください。
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2015/01/-e.html
http://www.yashima.ac.jp/univ/extension/course/2015/01/e-1.html

『チャイルドケア』は全ての命の総称を<チャイルド>とし、すべての命のケアについて考えていく講座です。通信講座は日本アロマコーディネーター協会で開講しています。
2015年3月9日
家庭教育支援協会 理事
日本家庭教育学会 常任理事
日本アロマコーディネーター協会 チャイルドケア本部講師
自然療法治療室 松本鍼灸接骨院 ケアリスト
家庭教育アドバイザー
松本美佳





おにぎらず

 最近、お弁当のレシピが増えた。久しぶりのことだ。忙しさに追われ、新しいことにチャレンジすることがめっきり減っている中で新鮮な感覚をもたらしてくれた。
それは「おにぎり」ならぬ「おにぎらず」。もうご存知の方もいらっしゃることだろう。
全形のりにご飯→具→ご飯の順で乗せ、四角を中央に持ってきて包む。
そして真ん中で切ると切り口がきれいに出て華やかになる。サンドイッチのご飯バージョンといった感じだ。
握らないおにぎりなので「おにぎらず」。

ちょこちょこ食べをして身体を大きくしないといけない子どもたちは、毎日おにぎりを持っていくが、
普通のおにぎりはお野菜を入れづらく、具も少ししか入れられないので、栄養バランスが心配だったのでちょうど良い。
味も好評だったが、風変わりなおにぎりだったことに加え、いつも忙しそうにしている母親が新しいものを作ってくれた、
ということが嬉しいようだった。友人たちにも珍しがられたと話してくれた。
子どもたちが非常に喜んでくれたこと、新しいことが上手くできたことで、大袈裟だが私自身も達成感を味わうことができた。
「おにぎらず」に挑戦したことは、ほんの些細なことだったが、子どもたちとの会話につながりになり、気持ちを通い合わせられた出来事となった。

会話が多く、コミュニケーションがしっかりとれている家庭で育った子どもは心が穏やかで、へこたれないという。
学校で嫌なことがあっても家族とたわいもない会話をしているうちに薄らいで、翌日には少し元気なってがんばれる、その積み重ねが子どもを強くするからであろう。
そのコミュニケーションのきっかけとなる毎日のお弁当や食事をないがしろにせず、家族の心と身体のパワーチャージとなることを忘れずにいたい。そして「安心して帰れる場所」で待っていてあげたいと思う。
子どもたちの笑顔をもたらし、私のチャレンジ精神をも刺激してくれた「おにぎらず」に感謝したい。
さあ、明日は何を作ろうか・・・
2015年2月23日
家庭教育アドバイザー・家庭教育師
AEAJアロマセラピスト
米 靖子

居心地の良い環境

北海道の冬の関心ごとは、道路の雪とホームレスのことです。
大雪警報が頻繁に発令され、それも次第に慣れてきている日常です。天気予報では「外出を控えてください。」との声。「まぁ〜いいでしょう」出勤もあるし「自分は大丈夫」などの答えを出します。しかし、よほど気をつけなければ事故に繋がります。

皆さんもご存知の路肩にある視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)は、雪の無いところに住んでいる人たちは一年中、眼にすることでしょう。しかし、雪国では雪が積もり始めた頃から眼にすることは無くなります。
視覚障害者の方たちは一人で外出する機会が少なくなるかもしれません。この状態を「まぁ〜いいでは」と考える人がいたら残念です。
点字ブロックが無くても「自分は大丈夫」と考えがちな人たちは、障害が無い人たちかもしれません。しかし、私たちはいつ障害者になるか分からないのです。点字ブロックの状態を気に留めて欲しいと思います。

ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法(平成14年)は、ホームレスに関する問題について国と地方自治体の責務を定めた法律のことです。限時法なので10年で効力を失いますが5年間の延長が決まりました。
厚生労働省の全国調査(平成24年1月)によると、全国のホームレス数9,576人。北海道、男52人・女9人・不明10人(不明とは、防寒着などで判明出来ない者)合計71人です。極寒の中のこの数字をどの様に感じますか。支援を求めれば「すぐ其処にある」しかし、何かの事情で支援まで行き着かない人たちです。平成23年調査と比較すると、全国では1,314人(12.1%)減少したとあります。自立支援センターや、シェルターなど自立を促す地域生活移行支援事業や、自立を支援する民間団体などの活動から生活・就労支援に結びついたと考えられます。しかしホームレス数の減少を喜びたいところですが、単に居住が決まっただけでは解決できない問題として居場所があります。居場所とは単に「いるところ」と考えることは止めましょう。人と人が繋がりを持てる所であって社会との繋がりが必要です。私の居場所は心温まる居心地の良い環境がある所。そこに行きたくなる所と思います。
2015年2月9日
家庭教育師・家庭教育アドバイザー
日本家庭教育学会会員
家庭教育支援協会会員
社会福祉主事
和倉 慶子(小樽市在住)

がんばりすぎるひと

 様々な困難を抱えている人の話を聴いていくと、背景には子ども時代の報われない思いがあり、また虐待ともとれる経験をしていたり、「児童虐待の防止等に関する法律」(2000年11月)の施行以降なら児童虐待で保護されていてもおかしくなかったような体験をしてきていることも多い。そして児童虐待が広く認知されるようになり、自分が親から受けてきたことが虐待だったと気づいて苦しむ人も少なくない。そうすると大概その親も同じように虐待にあっていたという。彼らは自分がそこに存在することにも肯定感が持てず、自分の意志に自信がなく人の意見に従順すぎたり、逆に人のことが信用できず親身な言葉にも敏感に反応し反発してしまったりなど、常に生きにくさに曝されている。それが周囲を巻き込んで様々な困難を抱えてしまうように思える。
 困難はその人によって異なるし、同じことでも非常に難しく感じるひともあればまったく問題に感じない人もいる。違う問題になれば彼らは逆の反応をするかもしれない。それはその人の性格や特性にもよるだろうし、生きてきた形にもよるのかもしれない。

 怖がって、頑張りすぎて雁字搦めになっている。そんな人は、甘えを自分に許すことをしてほしい。誰かに頼って誰かに助けてもらうことを怖いとか恥ずかしいとか思わないで良いと思う。家族に頼れなければ先生でも友達でも良いし、カウンセラーや医師や行政でも良いだろう。自分の思いに正直になれば誰かが助けてくれる。甘えることを知らない人が誰かに甘えるのは、とても大変なことだと感じる。でも、何でもかんでも甘えるというのではなく、何か一つ甘えてみたら、意外と他のこともうまく回るようになることもある。
 私も親には子どもの頃から色々話をしても甘えるということができなかったが(親はそうは思わないかもしれないが)、社会に出てから大学に入学したのだが、生活費等に困って意を決して親に頼んだら、「お前も頼ることができるようになったんだなあ。」と言われ、「これで良いのか。」と気持ちが軽くなった経験がある。今も何でもは話したり甘えたりはできないが、それでもその経験があってからは、困りに困る前に親や友達に言ってみる、ということができるようになった気がする。
 すぐに甘えを受容してくれる人に巡り合えないかもしれないが、あなたの甘えを待っている人がいることを信じてほしい。甘える人を見つけられるまでに疲れてしまうかもしれないけれど、休めばよい。
 
 ただ、甘えることと甘ったれることは違うこと、独善的にならないことだけは意識しないといけない。間違ってしまったら、引き返してやり直すこともする。自分の問題は自分の問題として解決しようという気持ちを忘れなければ、一緒に悩んで助けてくれる人はいると信じてほしい。
 
2015年1月26日
家庭教育アドバイザー
ペンネーム えみこ